↓「はじめに」をごらんください (*´∀`*) ↓
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胸が痛い。
何かできることがあったのだろうか。
どうして私はここに居る?
吐き気がするほどに。
そんなときだからこそ投稿だ!
第2章は、ヒロインのおはなし。
CHILDREN OF GROUND
第2章 過去より遣わされる者
:プロローグ
これが私。私の顔。
考えているだけの毎日が嫌になって、孤児院を抜け出したのが15歳のときだった。広い世界を旅して回れば、答えがみつかるような気がした。たとえ見つからなくても、少なくとも私が誰だろうと関係ない、気ままな暮らしが送れるだろうと思った。
大切な弟も一緒に来てくれたから、きっと悪いようにはならないだろう。そう、信じていた。
そして、2年が経って、私は答えを手に入れた。
---------------------------
つまり彼女は17歳。
つづく。
第2章 過去より遣わされる者
:プロローグ
私は誰なんだろう。
どうしてここにいるんだろう。
どうしてここにいるんだろう。
私は誰に似たんだろう。父親だろうか、母親だろうか。緑色の髪をしていたのはどちらだったのだろう。どちらともなのか。あるいはどちらでもないのか。私は突然変異かなんかで、やっぱり気持ち悪いから捨てられてしまって、それでこんな孤児院にいるんじゃないかな、私は。
鏡を見ると、いつだって青い瞳が睨み返してきた。淡く澄んだ水色で、どこを見ているかよくわからない。いつもこんな目で見られたら、シスター達が不機嫌になるのも、年下の孤児仲間達に怖がられるのもしょうがないのかもしれない。
肌は、白いほうだ。白い肌になりたがって、白粉を塗っている子たちはたくさんいたけれど、羨ましいと言われたことは一度もない。自分たちとは違う、としか思われてなかったんだろう。子供の頃はよく近所の子達と喧嘩して、顔にアザばかりつくっていたから、あまり綺麗に見えなかっただけなのもしれない。
一番変なのは、髪の色。どうしてこんな色になったんだろう。いつも悪口のネタにしかならないから、飾り立てる気にもならない。放っているせいで、かなりぼさぼさと伸びてしまって、腰ほどもある。この髪が黒とか茶色だったらなぁ、とよく思った。この髪の色のせいで、惨めな暮らしを強いられているのだ、と思っていた。
これが私。私の顔。
私は、誰なんだろう。
私はどうして生まれてきたんだろう。
考えているだけの毎日が嫌になって、孤児院を抜け出したのが15歳のときだった。広い世界を旅して回れば、答えがみつかるような気がした。たとえ見つからなくても、少なくとも私が誰だろうと関係ない、気ままな暮らしが送れるだろうと思った。
大切な弟も一緒に来てくれたから、きっと悪いようにはならないだろう。そう、信じていた。
そして、2年が経って、私は答えを手に入れた。
---------------------------
つまり彼女は17歳。
つづく。
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