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稽古に行く前に、ちょっと昼寝しようと思っただけなのに寝坊とかどういうこと…!!orz
明後日は後輩に指導頼まれてんのに、何を教えるつもりなんだ、俺。
でも気持ちよかった! 昼寝サイコー!
03/23更新分のつづき
明後日は後輩に指導頼まれてんのに、何を教えるつもりなんだ、俺。
でも気持ちよかった! 昼寝サイコー!
03/23更新分のつづき
CHILDREN OF GROUND
第3章 山上の宴唄
6:むっつ むじょうのゆめものがたり
「――ッ!!」
第3章 山上の宴唄
6:むっつ むじょうのゆめものがたり
「――ッ!!」
大きく仰け反って、フィアは目覚めた。
一体、どこからが夢だったのか、自分でもわからない。見開いた視界の先は、やはり天井の低い薄暗い部屋だったし、両手足の自由も利かなかった。一瞬の白昼夢? そうかもしれない。だが、なぜ? あの夢の意味は何?
心臓がばくばく鳴っているのがわかる。頭痛がする。熱でもあるのか、体がふわっと浮いてまた床に沈みこむような、頼りない感覚が全身を支配している。気分が悪い。熱いような、寒いような。
「なんだ、目が覚めたのか」
野太い声が聞こえて、首を動かす。勢いよく振ったので、また世界が一回りした。息をするのも苦しい。壁の向こう側に、テーブルを囲んだ男が3人座っている。男の一人が、椅子に座ったままこちらの様子を伺っている。明かりはどうやら、その男の向こう側、テーブルの上にあるらしい。薄暗く、はっきりは見えない。
「ん? 起きちまったのか?」
「おいおい…… 大丈夫か? 聖法使いなんだろ」
「なぁに、魔道師用のクスリ盛ってるんだ。魔法が使えなきゃ、ただのガキだ」
「なぁに、魔道師用のクスリ盛ってるんだ。魔法が使えなきゃ、ただのガキだ」
3人とも、身なりは普通だが、どこか異様な顔つきだ。暗いというか、引きつっているというか、すくなくともまっとうな暮らしをしている雰囲気ではない。
がたん、と椅子を蹴る大きな音が響いた。こちらを見ていた男のひとりが立ち上がった。うすら笑いを浮かべながら、こちらに近寄ってくる。
「なぁ、お嬢ちゃん。馬車が来るまで、ちょっと遊んでやろうか?」
「やめとけよ、おい」
椅子に座ったままの男が、言った。興味なさそうに手元のカードに視線を落としたままだったが。
「へっ、なんとか言えよ? まぁ、言いたくても言えないんだろ?」
息が、引きつる。苦しい。
世界が回る。男が近づいてくる。
何気ない動作だった。たぶん、男は鼻でも掻こうとしたのではないか。
太い左腕がほんの少し上がろうとした瞬間。
ぱん。
軽い破裂音だった。空気をいっぱい入れた紙袋を叩き潰したような。
同時に近づいていたはずの男が後方に大きく弾き飛ばされた。テーブルをなぎ倒すけたたましい騒音と共に、壁に叩き付けれられて、床に転がった。テーブルの上にあったランプも弾き飛ばされたようで、、薄暗い部屋がさらに薄暗く揺らめいた。
他の男たちも、悲鳴をあげて椅子から立ち上がった。
「なんだ!? 何をした!?」
フィアにも何が起こったのかわからなかった。
(…… 私?)
自覚がなかった。言霊を唱えていない。
言霊を使わず龍の力を使う術はある。言霊は四龍の力を招き寄せるために使うものだ。言霊を使うことで、火や風のように、自分の持つ龍の力を、より複雑かつ強固な力として形成することが容易になる。
言霊なしで龍の力を使役することは、とんでもない集中を要する上に、体力の消耗も大きい。今のフィアのように、熱に浮かされたような状況で使えるはずがない。
かまいたち、という言葉が脳裏をよぎった。姿が見えない者に、突然体が切り刻まれる。しかし、かまいたちは、たしか爆発音など必要ない。
(暴走しているの? 私が?)
背筋がぞっとした。まさか。
眩暈に耐えて、体を起こす。肩で床を突き放し、壁に背中を預けて、男達を睨みやる。
「くそっ、クスリが効いてないのか!?」
「効きすぎてるのよ、馬鹿が」
フィアは吐き捨てた。
これが、力が暴走しているのだとしたら最悪だ。一番最悪なのは、フィアの意識がはっきりしていることだ。錯乱しているわけではない。無意識の内に力をぶちまけているということになる。
自分ではどうすることもできない。
「何の薬を使ったの?」
「え?」
「私に盛った薬は何? 毒?」
「く、クスリはクスリだ。魔法封じの――」
怯えて的を射ない発言を繰り返す痩せた男に代わって、もう一人の男が割って入った。まだ目つきがしっかりしている。
「麻薬だよ」
効果的な解毒剤は存在しない。体から抜け切るのを待つしかない。
力が尽きるのが先か、薬が抜けるのが先か。
(それとも館が消し飛ぶのが先か)
次の瞬間、フィアの真上の天井で爆発音が響いた。
叩きつけられた空気が、部屋を揺らす。ぱらぱらと、埃が舞い落ちる。それだけですまなかった。繰り返す暴発の負荷が、彼女の身体に跳ね返ってきた。左腕の皮膚に裂傷が走り、鮮血が舞い散る。
血の気が下がる。寒気を覚えた。
「頼む、命だけは……」
怯えた男が懇願した。
その声を聴いて、卒倒しかけた意識が戻る。
「死にたくなければ」
フィアは渾身の力をこめて、叫んだ。
「出て行きなさい。この館から!」
そのとき、部屋全体が揺れた。
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要するに言霊は便利な変換ツール。
キーボード打つだけでディスプレイに簡単に文字がでるじゃん!
そんなプログラム自力でつくろうとしたらめっちゃ大変じゃん! 頭パーンになるじゃん!
そんな感じで つづく。
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