↓「はじめに」をごらんください (*´∀`*) ↓
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バイトで年越しました。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
第2章はこれで完結。
CHILDREN OF GROUND :2-16
第2章 過去より 遣わされる者
:エピローグ
「ほら、話してみなよ、姉さん。俺、ちゃんと聴いてるからさ」
第2章 過去より 遣わされる者
:エピローグ
「ほら、話してみなよ、姉さん。俺、ちゃんと聴いてるからさ」
人懐っこい笑顔。優しい声音。まっすぐで柔らかい黒い髪。光の加減では紫に見える、色素の薄い瞳。背はあまり伸びなくて、いつまで経っても私と同じくらい。身長のことを指摘すると、決まっていつも拗ねたような顔になる。その仕草さえ愛おしかった。
孤児院で冷遇されていた私のそばにいてくれた、たったひとりの人。
物心ついてときから、ずっと一緒だ。本当に血が繋がっているのかさえわからないが、彼女にとって、弟であり、唯一の家族だった。
何故、今、弟のことを思い出しているのだろう。
寒い。身体が冷えているわけではない。例えようのない、寂寞感。たくさんのものを失ってしまった。
こんなときに、弟が傍に居てくれたら。他に何を失ったとしても、彼が傍に居てくれれば、それで十分だった。この苦しみも、哀しさも、彼になら打ち明けられる。きっと何も言わずに頷いてくれる。肩を抱いてくれる。
だが、あの暖かい手は、もうない。彼はいなくなってしまった。魔物に襲われて、弟は、私をかばって死んでしまった。私が、無理を言ったから。彼は何度も危ないと言ってくれたのに、あえて危険な道を選んだ私のせい。
いつまでも一緒だと思っていた。彼女が旅に出るときも、一緒に来てくれた。彼の静かな生活まで奪うつもりはなかったけれど、とても嬉しかった。それなのに、私は。
私のせい。私が居なければ、レオは死なないですんだ。私があのとき強かったら。
せめて、あの子の代わりに、私が死ねたなら。
寂しくて、哀しくて、苦しい。
どうして今、こんなに彼の事を思い出しているのだろう。
どうして、涙が溢れて止まらないのだろう。
フィアは両手に顔を埋めた。赤子のように、身体を小さく折り曲げる。震えが止まらない。何度拭っても、涙が止まらない。震える口元を押さえるが、それだけじゃ足りない。嗚咽がこぼれる。
(もっともっと、私が強ければ)
届かなかった。
イルミナを救えなかった。
セシルは浩龍の力を残したのに。
どうして、私はこんなに無力なんだろう。
力があってもなくても、私は何ひとつ守れやしない。
フィアはひとり自分の身体を抱きかかえていたが、もう一度眠りが訪れるまで、涙も震えも治まることはなかった。
私は、誰なんだろう。
私が私でなければ、どんなによかったろう。
強く、賢い、誇り高い戦士だったら。
レオを守ることもできたろうに。
イルミナを救うこともできたろうに。
こんなに、苦しくはなかったろうに。
私が“私”じゃなかったら。本当の“私”だったら。
まがいものでなく、本当だったら……
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第2章終了。
稚拙な表現でわかりにくい話になったことに恐縮しています……
フィアの独壇場でしたが、まぁ彼女の戦いなんでしょうがないかな。
次は、主人公にクローズアップしていきたいです。
乞うご期待。
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